こんにちは、かおりです!
- これから英検1級を受験する方
- すでに英検1級の勉強中の方
に向けて、
私が英検1級合格後に「こうしておけばよかった・・」と後悔したことを紹介します。
多くの受験者がやってしまいがち、見落としがちなことだと思うので
私のように合格後に後悔しないよう、この記事を参考にしてもらえたら嬉しいです!
この記事でわかること
- 英検1級のレベル感、ありがちな勘違い
- 英検1級合格後も見据えた学習法とは
- 将来絶対に役立つ!合格後にすぐにやるべきこと
本題に入る前に、少し自己紹介をさせてください。
- 30代から英語やり直しを開始
- 中学英語すら怪しいレベルからのスタート
- 開始5年で英検1級に合格
- その後、全国通訳案内士に合格
- 言語交換パートナーと国際結婚
10年以上の英語学習経験から学んだ、効率のよい学習方法を
当ブログで紹介しています!
では、早速私の失敗をみていきましょう!
【失敗その1】「英検1級=ネイティブレベル」という誤解
私は英検1級を受験前は
英検1級合格できたら、ネイティブ並みに何でもできる
英語のスーパーサイヤ人みたいになれるに違いない!
という幻想を抱いていました。
英検は4技能(聞く、読む、書く、話す)を問われる試験です。
なので4技能を鍛える必要がありますが、
実際のところ、求められる4技能のレベルにバラつきがあると感じます。
英検1級で求められるレベル
- 語彙力・・・約10,000~14,000語(新聞等で使われる単語が中心)
- リーディング・・・英字新聞が読める
- リスニング・・・アナウンサーの明瞭な英語を理解できる
- 英作文・・・自分の意見を論理的に説明できる(中学英語でもOK)
- 面接(英会話力)・・・自分の意見を論理的に説明できる(中学英語でもOK)
これらは裏返せば
- リスニング・・・アナウンサー以外の人の話す英語は聞き取れないことも多い
- 英作文、英会話・・・文法ミスも時々あり、あまり流暢ではない
という、ネイティブ並みとは全く異なる結果になります。
もちろん、英検1級合格者の中にはネイティブ並みの英語力で合格される方もいらっしゃると思います。
しかし合格にはそこまでの英語力は必要でなく、私と同じようにネイティブ並みとは言えない英語力の方々もたくさんいらっしゃるはずです。
私のように「英検1級=英語サイヤ人」という理想を抱いてしまうと、
合格後に「あれ?こんなはずじゃないんだけど・・」となってしまいます。
英検1級に合格してもまだまだ英語力は足りないものも多く、
継続して学習していく必要があるのだとあらかじめ認識しておきましょう。
英検1級に過剰な期待をせず、英語学習の通過点の1つとして捉えましょう。
【失敗その2】1次試験対策の勉強に全振りする
私は勉強時間はほぼ
- 単語の暗記
- リスニング
- リーディング
上記3点のみ・・という勉強方法をとっていました。
そう、インプットばかりなのです。
とりあえず一次試験突破することを目標にしていたため、
2次試験の面接対策は、
1次試験に合格してからやればいいや!
と考えたためです。
最短で1次試験突破したいという焦りがあったんですよね。
これは後から思えば非常にまずかったです。
なぜなら、スピーキング力は短期間で上がるものではないからです。
1次試験合格してから対策していては遅いのですよね・・。
しかし前述の通り、面接の英語は中学レベルでも合格できるのです。
質問される内容は難しい(社会問題、国際問題、環境問題についてなど)ですが、
返答する際の英語は難しい単語を使わなくても、難しい文法を使わなくても
論理的で筋が通っていれば合格です。
文法が多少まちがっていても意味が通じたらOKです。
流暢さもあまり求められません。
ある意味、これらは受験者にとっては嬉しいことなのですが、
スピーキングに自信がないまま二次試験を受けると非常に精神的に追い詰められます。
面接官の質問に回答できずに、気まずい沈黙が続くのでは・・と想像するともう恐怖でしかなく・・・。
私は緊張のあまり、試験後まっすぐ立てないほどの胃痛に襲われました(;’∀’)
そして、たどたどしいスピーキング力では合格後にも恥をかくことになります。
当時、職場では「歩く辞書だね」と呼ばれることも・・・
これは良い意味では決してなくて、難しい単語はやたら知っているのに、
英会話は上手じゃないよねって意味で言われてました。
「英検1級をもっている」というと、周りからはかなり英語が流暢なのだと思われます。
特に英語を使う仕事をしていると「英語ができて当たり前」な環境なんですよね。
名実が伴わなかったので、後から苦労しました。
ちなみに、今は英会話の練習相手であった外国人と国際結婚をし、
毎日英語を話すのでスピーキングに少しずつ自信を持つことが
ができるようになりました。
スピーキング力は短期間では向上しない!
1次試験合格前からコツコツと練習するのが大事
【失敗その3】合格後にTOEICを受験しなかった
これが私の中での最大の後悔です。
「1級合格したらすぐにTOEIC受けておけばよかったー!!」
なぜなら、英検1級に合格できる人はTOEICでも900点以上をとれることが多いのです。
実際私も、英検1級の不合格が続き心が折れかけ、
「合否のない英語の試験を受けたい・・(涙)」と思いTOEICを受けたところ
845点を取ることができました。
英検1級不合格時に845点なら、合格時は900点を超えていた可能性が高いです。
TOEICはマラソンに似ている
TOEICは英語の処理能力の高さを測る試験で、個人的にはマラソンに近いと思っています。
マラソンは、日ごろから鍛錬をしてようやくベスト記録が出せますよね。
TOEICもリーディングとリスニングをひたすら鍛えて、その結果出せるのがベストスコアなのです。
その時点での英語力を示すものなので、一度845点をとったからといって、
日々リーディング&リスニングを鍛えていなければ、年月が過ぎるにつれてスコアが下がるのは必至です。
ですので、英検1級に合格してリーディング&リスニングが自分至上最高レベルの時に
TOEICを受けるべきなのです。
本来ならTOEICで900点以上を取るためには、時間をかけて対策しなければなりません。
しかし、英検1級に合格直後であれば、既にかなりの英語力がある状態ですので
「TOEICの問題に慣れておく」くらいの少しの対策で900点以上をとれる可能性が高いのです。
TOEICは就職活動の際に有利
TOEICは就職活動の場において非常に評価されます。
私も就職活動時、履歴書の資格欄に
- 英検1級
- TOEIC845点
- 全国通訳案内士(英語)
と書いたのですが、
この3つの中で最も企業受けが良いのはTOEIC845でした。
え、TOEIC845!?
すごいね!
ありがとうございます。
(心の声:そのスコアは英検1級不合格続きだった時のスコア・・・(;’∀’) )
この会話を何度かやりました。
企業的にはTOEIC845の方が英検1級よりも上のイメージのようです。
反応が全く違います。
そして悲しいことに、全国通訳案内士に関しては「ナニソレ?」状態です。
(合格するのめっちゃ大変だったのですが・・・)
本当にTOEICは認知度が高いため企業受けが良いので、
楽に900点以上のスコアをとれるうちに、早めにとっておくことを強くオススメします。
最小限の努力でTOEIC900点を取得しよう
英検1級に合格できたからといってノー勉強でTOEICを受験するのは危険です。
やはり最低限の対策が必要です。
TOEICの公式問題集で問題形式に慣れておくようにしましょう。
また、対策方法でオススメしたいのがTom’s English Labの記事です。
トムさんはTOEIC945点ホルダーで、
なんと独学8カ月で900点以上を達成されております。
最低限この対策法で大丈夫!というシンプルな学習法を提案されています。
少しの努力でTOEIC900点以上を取得できるチャンス!
英検1級合格後はTOEICも早めの受験がオススメ。
英検準1級と英検1級はレベルにかなり差があるので、
準1級~1級の間の自分自身の英語力を測るためにTOEICを受験するのもオススメです。
私自身、1級の不合格続きな時期がありましたが、
その間もTOEICスコアは伸びていたので、英語力の向上を実感できました。
まとめ
- 英検1級=ネイティブ並みではありません。過剰な期待はせずに通過点と捉えましょう
- スピーキングの練習も同時進行でやりましょう
- 英検1級合格後はTOEICを早めに受験して900点のスコアをとろう
私の後悔がみなさまのお役に立てましたらうれしいです。
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