英語ができるようになりたいと日々学習に励んでいるあなた、その勉強法は本当に効果的でしょうか?
英語を習得するにはたくさんの時間と努力が必要なので、勉強法選びはとっても重要です。
しかし、「みんながやっているから」となんとなく他の人の学習法をマネしたり、間違った情報を信じてしまったりすると、時間をかけた割には成果があまりない・・・という結果になるかもしれません。
この記事では、よく見かけるけど実は効率が悪い「残念な英語勉強法」をピックアップしました。
日頃の学習習慣を見直すきっかけにしていただければと思います。
英語学習の質と効率を向上させるために、是非とも避けたい12のポイントをお伝えいたします。
- 30代から英語やり直しを開始
- 中学英語すら怪しいレベルからのスタート
- 開始5年で英検1級に合格
- その後、全国通訳案内士に合格
- 毎日1時間の英会話を2年以上継続中!
10年以上の英語学習経験から学んだ、効率の良い学習方法を当ブログで紹介しています
とりあえずTOEICに挑戦する
TOEICはとても人気の英語資格ですが、もしあなたが英語初心者ならTOEICに挑戦するのは悪手です。
なぜなら自分のレベルに合っていない学習は効率が悪いからです。
TOEICは簡単~超難問まで幅広いレベルの問題が出題されます。
初級の問題の割合が少ないので、初心者の時に受験しても解ける問題が少ないのですよね。
また、問題量が多いためスコア800以上くらいの人でないと全問解くことさえ難しいです。
そのような難しい試験を受けるよりも、まず英語の基礎づくりから始めた方が効率的です。
英語初心者さんが何か資格に挑戦するなら英検がオススメ!
級ごとにレベルが分かれているので、難しすぎることがありません。
4技能が問われる試験なので、試験対策を通じてバランスの良い英語力を育てられます。
TOEICは中級レベル(スコア400~500くらい)からの受験がオススメ
国語力は英語力に関係ないと思いこむ
英語力は母国語力(日本人であれば日本語能力)の上に築かれます。
そのため日本語能力以上の英語力を持つことができません。
例えば、普段「カワイイー」「ヤバいー」しか言わない語彙力に乏しい人が、英語を話す時になると急に饒舌に語り出す、ということはあり得ません。
日本語力が貧弱なままだと、英語力も貧弱になってしまいます
普段から新聞を読む、読書をするなど、国語力を維持向上していく努力もしましょう。
日本語力以上の英語力は築けない
たくさんのテキストを買う
いろんな参考書を買うのは、それだけ勉強熱心で学ぶことも多いように見えがちです。
しかし、たくさん買うということは1冊にかけられる時間がそれだけ少なくなるということです。
中には買っただけで満足してしまって、ほぼ手つかずの本もあるかもしれません。
英語に限りませんが、「これ!」と決めた限られた数冊をじっくり取り組む方が効率的に勉強できます。
限られた数冊に絞ることで1冊にかける時間を多く持てるため、理解はより深まるからです。
お気に入りの1冊を見つけましょう
英語参考書は少数精鋭で!
参考書を一度しか使用しない
参考書を1通り解いたら、すぐ次の参考書にとりかかっていませんか?
最低3回は繰り返して取り組むのをオススメします。
1回解いただけでは、畑に例えるならば土を耕して種を撒いただけの状態です。
2回目に解いて、作物を大きく育てたられた状態になります。
3回目に解いて、やっと収穫です。
たった1回でテキストを終えて次に行くのは、収穫を待たずに次の畑を耕しに行くようなものです。
テキストの内容をしっかり身につけるためにも、3回は繰り返し解きましょう。
1回解いただけでテキストを終えてしまっては、非常にもったいない
「〇カ月で英語がペラペラに」などの教材を買う
英語学習って時間がかかるので、「何か画期的な良い方法があるのではないか?」と思いたくなる気持ちはわかります。
私もセールストークにのせられてちょっと高い教材を買ったことがありました
でも、短期間で英語ペラペラになるような、そんな教材はないです。
あるならもうみんな使ってます。
そういった教材も学習する以上は何らかの英語力向上はあると思いますが、やはり地道な文法・単語の暗記は必須です。
リスニング力を伸ばすには、たくさんの音源を何度も聞く必要があります。
リーディング力を伸ばすには、たくさんの英文を繰り返し読まなければ読解力は伸びません。
英会話も、やはりたくさん話さないと流暢にはなりません。
最初から、英語には努力と時間が必要だと腹をくくって取り掛かりましょう。
英語学習に王道なし
文法・単語の暗記をおろそかにする
英語の4技能(読む、聴く、話す、書く)は文法と語彙力の上に成り立っています。
文法を知らず、少ない語彙力しかない状態では、英語を聴いても読んでも理解が難しいです。
コミュニケーションをとる際も、必要な単語を選び、文法使って英文を組み立てる必要があります。
文法学習や単語の暗記は、英語表現の幅を広げる基礎の部分です。
山で例えるならば、裾野の部分にあたります。
裾野が広いと、その分高い山を築くことができますが、裾野が小さいと低い山にしかなりません。
文法と単語の暗記なしでは英語力の伸びは悪いので、地道に取り組んでいきましょう。
文法と単語は英語力の基礎
ほぼ理解できない洋画を観る
洋画を観て、生きた英語を学ぶのはとても良い方法です。
ただ洋画の英語レベルは(作品にもよりますが)初心者向けではなく、英検なら2級~準1級、TOEICなら600~700くらいの英語力がないとあまり理解できません。
100%理解しながら観る必要はないですが、60%程度は理解できないと学習法として効率的でないと感じます。
例えば、インド映画をひたすら観てもヒンディー語を理解できるようにならないのと同じですね
理解できない英語は、たくさん聴いてもほぼ理解できないままなので、まずは英語の基礎力を上げましょう。
基礎力を上げつつ、洋画で効率的に英語を学ぶためのポイントを以下にまとめました。
洋画で英語学習するために大事なこと
自分の英語レベルに合わせた洋画を観る
英語初心者さんの場合、子ども向けの洋画を選ぶと理解しやすいでしょう。
難しい語彙が少なく、スラングの使用もあまり見られません。
易しい英語が使われることが多く、初心者さんも理解しやすいです。
おすすめは
- ディズニー映画
- ジブリ映画
などがあります。
語彙がシンプルで、なおかつストーリーが豊かなので楽しみながら英語学習ができます。
同じ作品を繰り返し観る
理解しながら観るのが大事です。
学習の手順としては、
- 日本語字幕、英語音声で視聴
(まずは内容を把握) - 英語字幕、英語音声 or 英語音声のみで視聴
(繰り返し視聴して理解を深める)
一度観ただけでは終わらず、繰り返し何度も観ましょう。
スピーキング時に役立つフレーズを覚えられます。
理解しないままの洋画鑑賞はほぼ意味がない
聞き流し英語で学習する
理解しながら聴くのか、理解できないまま聴くのかでも異なりますが、聞き流しのみで英語力を向上させるのは無理です。
理解できないままの聞き流し
英語のリズムに慣れることはできますが、英語力はほぼ向上しません。
理解できない聞き流しは、学習というよりもただ聞き散らしているに近いです。
英語の理解のためには文法の理解や語彙力が必要ですが、理解できないまま聞き流してもこれらは身につきません。
まずは理解できるように英語の基礎力をつけましょう
理解しながらの聞き流し
リスニングの向上には役立つかもしれませんが、これだけでは英語力の向上は難しいです。
英語を話すためには、実際に話して発音を練習する必要があります。
他のスキルもほぼ向上しないため、バランスの悪い英語力になってしまいます。
聴く、読む、書く、話すのバランスのとれた学習をしましょう。
聞き流しだけでは4技能(聞く、読む、書く、話す)は育たない
思い立ったら留学
留学は英語の基礎を習得してから行くべきです。
ある程度の
- 文法知識
- 語彙力
- リスニング能力
これらがないまま海外へ行っても、ほぼ聞き取れないし話せません。
結局、留学先で基礎的な文法の学習や単語の暗記をすることになり、これらの学習は日本で出来ます。
留学には時間もお金もかかりますから、行く時期を考えて最大の効果が出るようにしましょう。
英語の基礎が完了するレベル
- 英検2級
- TOEIC500~600点
あたりなら留学に行けば効果を実感できます。
留学は英語の基礎が完了後に行くと効果大
英会話の練習をしない
英語を話す練習をしないと、英会話はできるようにはなりません。
以前、アメリカ人の英会話講師と話す機会があった時のことです。
彼は日本人の奥様と、中学生になるハーフのお子様もいらっしゃいます。
その英会話講師は日本語がほぼ話せません。奥さんとの会話も英語です。
産まれた時から英語が身近にある生活なら、さぞお子様は英語がペラペラなのだろうと思いました。
でも、聞いてみるとお子様は英語を話せないとのこと。
英語を聞いて理解はできるそうですが、いつも日本語で返答するので英語を話せないそうです。
親がネイティブ英会話講師なんて理想的な学習環境ですが、話そうとしなければいつまでも話せないものなんだな・・と驚きました
英会話は「英語を話せるようになるんだ」という積極的な努力が必要です。
英語のシャワーを浴びても英語を話せるようにはならない
受け身姿勢で英会話教室に通う
英会話教室に通うだけでは、英語力の伸びはあまり実感できません。
なぜなら、英会話教室は自分が学んだことをアウトプットして英語力を高める場所だからです。
三輪車に例えるなら、英会話教室は後輪についているコマの役割です。
あなたをサポートしてくれますが、漕ぐのはあなた自身。
通うだけで目標とする英語力まで連れていってくれる、タクシーのようなものではないです。
レッスン以外の時間でどれだけ予習復習するかが大事です。
教室で学んだ内容は、自分のものにする努力が必要
資格試験の対策しかしない
英語の資格を受験する際は、どうしても受験対策に偏りがちです。
4技能が問われる英検でさえ、面接試験は2次試験のため後回しになりがちです。
通常のTOEICはリーディングとリスニングのみなので、話す練習を一切せずとも高スコアを取れます。
このような受験対策に偏った英語学習をしていると、最終的には高資格の割にスピーキング能力が極めて低くなってしまいます。
私も資格対策に熱中するあまり、スピーキングがおろそかになってしまい、アンバランスな英語力になりました
試験の4択問題で正解できることと、英語が話せることはまた違います。
英語学習は4技能のバランスを考えながらやりましょう。
試験対策に全振りしないで
次から次へと資格試験を受ける
目標にしていた英語試験に合格したりスコアを達成すると、「次の目標、もっと高いスコアを」と挑戦しがちです。
でも、一度振り返っていただきたいのがあなたの本来の目標です。
人によっては、仕事で一定のスコアが必要な場合もあると思いますし、英語資格を取得するのが趣味になっている人もいらっしゃるかもしれません。
でも、英語はコミュニケーションのツールですから、多くの人にとっては英語を話せるようになるのが目標ではないでしょうか。
英語の資格はある程度のレベルまではあなたの英語力を底上げしてくれます。
ですが、レベルが上がるにつれて本来の目標から逸れた学習となりがちです。
その資格があなたにとって本当に必要なものかどうかを振り返ってみましょう。
時間は有限です。
その資格、あなたの目標達成に必要でしょうか?
資格対策が本来の目標達成の妨げになることがある
まとめ
残念な英語勉強法について12選をご紹介しました。
よくある勉強法で効果的に見えても、目先の成果にとらわれがちで、本質的な英語力の向上につながりにくいこともあります。
英語学習はなんとなく行うのではなく、学ぶ目的を明確にして、それに向けた効果的な学習法を見つけ出すことが必要です。
この記事があなたの勉強法を見直すきっかけいになれば幸いです。
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