スリランカの公用語の1つであるシンハラ語。
全くゼロの状態からシンハラ語を独学で学んでいる、かおりと申します。

- 夫はスリランカ人
(普段の夫との会話は英語) - 英語を独学で勉強して英検1級取得した経験あり
- 現在は英語とシンハラ語の学習を同時進行中
この記事では、シンハラ語を初めて学ぶ人でも
シンハラ文字を必ず読める・書けるようになるよう
- 学習に使用したYouTube動画
- 参考にした書籍
- 私がやってみた学び方
などを紹介しています。
シンハラ語とは

スリランカはインドの右下にある小さな島国です。
国土の大きさは、日本の北海道よりも少し小さいくらいですが、
インド洋の真珠とも言われる美しい島国です。
シンハラ文字は、そんなスリランカで広く話されている丸~~い形の可愛い文字です。
ආයුබෝවන් ! ←こんな文字
なぜこんなに丸いのだろう・・と疑問だったのですが、
その昔スリランカでは、文字は乾燥させた葉っぱに書かれていたそうです。
直線的な文字では葉っぱが破れやすいため、今のような丸い形になったようです。

南国ならではの理由で、おもしろいですね!
シンハラ文字の予習におススメな動画
シンハラ文字って、英語のアルファベットとも日本語のひらがなとも、
全く違う形をしているので「難しそう~~」って思っちゃいますよね。
そこで、シンハラ文字をざっくりと学べて、とってもわかりやすい動画をご紹介します。
(シンハラ語オンライン教室serendipの静夏先生が解説している動画です)
全てのシンハラ文字を解説しているわけではないですが、
大まかな雰囲気をつかむことができるので予習にぴったりです。

この動画を観たら「私にもできそう!」って
モチベーションが上がりました。
シンハラ文字の書き方、書き順がわかるアプリ
シンハラ文字の書き方がさっぱりわからなかった私。
書き順とか「どこから始める?」みたいな・・(;’∀’)
本格的にシンハラ文字を学ぶ前に、少しでも書き方を知っておくと理解が早いように思いました。
私はなぞって練習できるアプリを使って、書き方を覚えました。
このアプリの良い点はこんなところ!
なんとなく書き方を覚えたら、実際に紙に書いたりもしました。
覚えたつもりでも、紙に書くとなると「あれ、どうだったっけ?」と書けなかったりしたので、アプリ以外で実際に紙に書いて練習するのも大事と思います。

一気に同じ文字を10回、20回と書いて短期で覚えようとするよりも、
書く回数は少なくてもいいので、毎日書く練習をすると覚えやすいように思いました。
アプリを実際に使っている動画もあります。
<シンハラ文字練習アプリ(母音)>
<シンハラ文字練習アプリ(子音)>
シンハラ文字を本格的に学ぶのにオススメな動画
YouTubeでシンハラ語を教えている動画を検索していて、シンハラ文字を網羅して教えてくれる動画シリーズを発見しました。
投稿主はDYさんという方で、おそらくスリランカ人だと思われます。
私がDYさんの動画が良い!と思ったところは以下の点でした。
かなり丁寧にシンハラ文字の動画を複数アップされており、
シリーズ通して視聴して学習すれば、シンハラ文字がマスターできる内容です。

動画では全て英語で説明されていますが、
この記事では和訳して動画の内容を説明しています。
子音を学ぶ①(ක ග ට ත ද ඩ ප බの8種類)
最初の動画はこちら!
この動画で学ぶのは8種類の文字(子音)です。

私は動画を観ながら、投稿者の発音をマネしたり、書く練習をしました。
特に書く練習は文字を覚えるのに効果的だと感じています。
この動画で説明されていた内容をまとめると以下の通り。
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 近い発音 |
ක | Ka / Kuh | カ | ComeのC |
ග | Ga / Guh | ガ | GunのG |
ට | Ta / Tuh | タ | ToughのT |
ඩ | Da / Duh | ダ | DogのD |
ත | Tha / Thuh | タ(タハではない) | ThinkのTh |
ද | Dha / Dhuh | ダ(ダハではない) | ThereのTh |
ප | Pa / Puh | パ | PetのP |
බ | Ba / Buh | バ | BatのB |
DYさんが動画で説明されていたのは、
この動画で説明されている8つの文字はすべて「ア」で終わる音だよ~ということ。
カ、ガ、ダ、タ、パ、ハ・・・
全部語尾の音が「ア」ですよね。
英語の場合、子音と母音を並べて書きます。
K(クッ) + a (ア) = Ka(カ)
↑このように、子音のkと母音のaを組み合わせてka(カ)と書きますよね。
でも、シンハラ文字の場合は基本形の文字はすでに母音(a)がくっついた状態だと説明されてました。
子音のみの音の場合は
ක් ප් ද් ග්
のように、小さい「p」のようなパーツがつくそうです。
発音は、ක් の場合は「ック」というような短い音になります。
DYさんは「ややこしかったらごめんね~。でもあんまり気にしなくていいよ~。そのうちわかる~。」的なことをおっしゃってました。
とりあえず、シンハラ文字(子音)には既に母音のa(ア)がくっついた状態なんだってことを理解すればOKだと思われます。
たった8文字覚えただけですが、これで読めるシンハラ語も最後に紹介されていました。
読み方 | 意味 | |
කට | Katuh / カタ | 口 |
බඩ | Baduh / バダ | お腹 |

実際にシンハラ文字を書いてみると、
文字のバランスが難しいです。。。
子音を学ぶ➁(ස හ ච ජ ම ව න ල ර ය ණ ළの12種類)
この動画では12個のシンハラ文字を学びます。
前回の8個からぐっと増えますね~。
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 近い発音 |
ස | Sa / Suh | サ | Some |
හ | Ha / Huh | ハ | Hat |
ච | Cha/Chuh | チャ | Church |
ජ | Ja / Juh | ジャ | Jug |
ම | Ma /Muh | マ | Mind |
ව | Va / Vuh | ヴァ | Van |
න | Na / Nuh | ナ | Nest |
ල | La / Luh | ラ | Lime |
ර | Ra / Ruh | ラ(巻き舌で) | Red |
ය | Ya Yuh | ヤ | Yellow |
ණ | Na / Nuh | ナ(නと同じ発音) | Nest |
ළ | La / Luh | ラ(ලと同じ発音) | Lime |
「ラ」と発音する文字が3つもあるんですね・・・。
でも、ලとළは日本語の「ラ」と同じ発音でOKです。
රだけが巻き舌の「ラ」ですね。
英語でも「R」と「L」の発音の区別って日本人には難しいですが、シンハラ語でもあの巻き舌の「ラ」があるんですね・・。

個人的には、ラの前に小さい「ゥ」をくっつけて「ゥラ」と発音するとやりやすいと思います。
私、英語でRの発音する時はいつも小さい「ゥ」をくっつけてるんですよね。
他にも、発音は同じなのに文字が異なるものがありました。
ණとනです。
DYさんは、「本来ණ(Na)と書くべきところにන(Na)と書いてしまうと、意味がわかりにくい時がある。例えばණය(Naya)という単語は「借金」という意味だけど、この単語の場合はණです。නだとおかしい。」とおっしゃってました。

恐らく、日本語の「お」と「を」のようなものだと思われます。
確かに「おとな」と書くべきところを「をとな」と書かれていたら、
ちょっと「ん、どういう意味?」って混乱してしまいそうですもんね!
最後に、覚えた文字を使った単語が紹介されていました。
読み方 | 意味/備考 | |
මල | Maluh / マラ | 花 |
සහ | Saha / サハ | そして(書き言葉。話し言葉では使わないこと) |
හම | Hamuh / ハマ | 皮膚 |
හත | Hatha / ハタ | 7(数字) |
හය | Hayuh / ハヤ | 6(数字) |
නරක | Naraka / ナラカ | 悪い 例:නරක ළමයා 悪い子ども |
හතර | Hathara / ハタラ | 4(数字) |
දහය | Dahaya / ダハヤ | 10(数字) |
<補足説明>
නරක(Naraka)の説明の際にනරක ළමයා(Naraka lamaya/ナラカ ラマヤ「悪い子ども」という用例がありました。
ළමයාは「子ども」という意味ですが、男女どちらにも使えるそうです。
性別を分けたい時は
- පිරිමි ළමයා
(Pirimi lamaya/ピリミ ラマヤ)・・・男の子 - ගැහැණු ළමයා
(Gahanu lamaya/ガハヌ ラマヤ)・・・女の子
となるそうです。

今まで意味のわからない記号みたいだったシンハラ文字が、
1つ1つ文字として認識できるようになってきますね。
子音を学ぶ③(ශ ෂ ෆ fප の4種類)
この動画では4つの文字を学びます。
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 近い発音 |
ශ | Sha / Shuh | シャ | – |
ෂ | Sha / Shuh | シャ | – |
ෆ | Fa / Fuh | ファ | Fat |
fප | Fa / Fuh | ファ | Fat |
ここでも発音は同じなのに文字は違う・・ってのを学びます。
ශとෂです。どちらも「シャ」と発音します。
主に書き言葉や、外国からきた言葉、名前に使われるそうです。
ෆは最近できたシンハラ文字で、「ファ」と発音します。
DYさんは「この文字を使った単語は多くない。」と話されていました。
このෆとfපも、書き言葉や外国からきた言葉に使われることが多いらしいです。

ここまでの3つの動画で学んだ子音は最もよく使われる文字ばかりだそうです。
母音を学ぶ①(අ ආ ඇ ඈの4種類)
母音は全部で18個あるそうですが、そのうちの4個を学べる動画です。
全ての母音と今まで習った子音を覚えたら、90%のシンハラ語が読めるようになるそうです。
子音と母音を組み合わせるには、英語やローマ字のように子音と母音を並べるのではなく、
母音のパーツ(pili / ピリ という)を子音にくっつける、とのこと。
例えば
ක් + ආ = කා
ක් + ඇ = කැ
ක් + ඈ = කෑ
という風に、子音(ここではක්)に、
- Cのひっくり帰ったようなパーツ
- ひらがなの「て」や「そ」に似ているパーツ
をくっつけるのですが、これらのパーツが母音パーツ(ピリ)です。
この動画で学べる母音は以下の4つです。
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 近い発音 |
අ | A(h) | ア | Under |
ආ | Aa | アー(長く伸ばす) | |
ඇ | Ae | エァ(エとアの中間) | And |
ඈ | Aae | エァー(長く伸ばす) |
日本人の私からすると
「全部『あ』だよね。」
と思っちゃうのですが、
シンハラ語では音の長い or 短いや,微妙な発音の違いでඅ ආ ඇ ඈの4つの文字に分かれます。
では、1つずつDYさんの解説&私が学んだことを書きます。
අ
最初に学ぶ母音がこちら。
発音は日本語の「ア」とほぼ同じです。
そして今まで習った子音(ය ද ට ඩ මなど)は、既にඅ がくっついた状態です。
そして、このඅ付き子音(ය ද ට ඩ මなど)が単語のどの位置にくるかで、A(h)と発音したり、Uhと発音したり、同じ「あ」でも若干発音が変わる、とのことです。

A(h)は普通の「あ」ですが、
Uhはちょっと籠ったような「あ」に聞こえます。
DYさんは動画内で「発音がA(h)なのか、Uhなのか難しいと感じるかもしれないけれど、経験するうちにわかるようになります。
でも、ほとんどの場合で単語の最後にඅ付き子音(ය ද ට ඩ මなど)がつく場合、Uhの発音になる。」と説明されてました。
මම(わたし)・・・Mamuh
යතුර(鍵)・・・Yathuruh
පොත(本)・・・Pothuh
වතුර(水)・・・Wathuruh
සපත්තුව(靴)・・・Sapaththuwuh
ඉර(太陽)・・・Iruh
↑上記の単語の最後にはඅ付き子音(ය ද ට ඩ මなど)がありますね!

このUhの発音は、実際の動画で確認していただけたらわかりやすいです。
4:35あたりからUhの説明が始まります。
ආ
「アー」と長く伸ばす発音です。
ピリ(母音パーツ)はCがひっくり返ったような形で、アラピッラと呼ばれるそうです。
<アラピッラ付き子音の例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) |
කා | kaa | カー |
ගා | gaa | ガー |
ලා | laa | ラー |
හා | haa | ハー |
ටා | taa | ター |
動画の中で紹介されていた例は上記の5つのみですが、
全ての子音でこのアラピッラをくっつけると、「アー」と伸ばした音になるようです。

逆Cを子音にくっつけるだけなので、覚えやすいですね!
最後に、アラピッラがついた単語の例を紹介されていました。
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
පාර | Paaruh | パーゥラ | 道路 |
ඇ
「エァ」という「エ」と「ア」の中間のような発音です。
ピリはケティアダピッラ(ケティは短いという意味)といい、形はひらがの「て」に似てます。
日本語にはない発音なので、難しく感じますね。
<ケティアダピッラ付子音の例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) |
කැ | kae | ケェ |
ගැ | gae | ゲェ |
ලැ | lae | レェ |
හැ | hae | ヘェ |
ටැ | tae | テェ |

日本語にない発音なので、カタカナで発音を書くのは難しいですね・・。
読み方を書いてみたものの、なんか違う気はしてます。
実際の発音は動画5:47あたりからご確認ください。
<ケティアダピッラ付子音の単語例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
කැලය | Kaelaya | キャラヤ | 森 |
රැල්ල | Raella | ゥラッラ | 波 |
ここでちょっと要注意ポイントです・・・。
රにケティアダピッラをつける場合、ついついරුと書きたくなってしまいそうですが、රැが正解です。
රを書き終わったとこから、続けてケティアダピッラを書いてරැと書きましょう。
ඈ
「エァー」という、「エ」と「ア」の中間&長く伸ばした発音です。
ピリはディガアダピッラといいます。(ディガは長いという意味)
形はひらがなの「そ」に似ていますね。
<ディガアダピッラ付子音の例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) |
කෑ | kaae | ケェー |
ගෑ | gaae | ゲェー |
ලෑ | laae | レェー |
හෑ | haae | ヘエー |
ටෑ | taae | テェー |

これも日本語にない発音なので、カタカナで書くのが難しいです。
実際の発音は、動画の6:18あたりからご確認ください。
<ディガアダピッラ付子音の単語例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
බෑ | Baae | ベェー | できない |
නෑ | Naae | ネェー | いいえ |
තෑග්ග | Taaegga | テェーッガ | ギフト |
ここでもまた要注意ポイントです。
රにディガアダピッラをつける場合、
ついついරූと書きたくなってしまいそうですが、රෑが正解です。
රを書き終わったとこから、続けてディガアダピッラを書いてරෑと書きましょう。

ඇとඈ をරにつける時はරැやරෑが正しいです。
文字の真ん中から書くと、රු(ゥル)やරූ(ゥルー)という違う発音(語尾が「あ」ではなく「う」)になります。
母音を学ぶ➁(ඉ ඊ උ ඌ の4種類)
この動画ではさらに4つの母音を学びます。
ඉ
「イ」と発音します。
ピリはイスピッラといい、帽子みたいな形をしています。
<イスピッラ付き子音例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) |
කි | ki | キ |
ගි | gi | ギ |
ලි | li | リ |
හි | hi | ヒ |
දි | dhi | ディ |
ඊ
「イー」と発音します。
ඉ(イ)の音を長く伸ばした音です。
ピリはディガイスピッラといわれ、イスピッラの帽子の最後に〇がついたような形をしています。
<ディガイスピッラ付き子音の例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) |
කී | Kii | キー |
ගී | Gii | ギー |
ලී | Lii | リー |
හී | Hii | ヒー |
නී | Nii | ニー |

ඉとඊのピリは形が似ているし、
例外がないので覚えやすいですね。
උ
「ウ」と発音します。
動画内で、DYさんは「英語の『Through(スルー)』に音が似ている」とおっしゃってました。
(100%同じではないけれども、他に似たものが見当たらなかった、とのこと。)
ピリはパーピッラといいます。
パーピッラは子音によって形が異なり、なんと5種類もあります。
<パーピッラ付き子音の例>
ලු හු බු ඩු
子音の下にL字を逆にしたような形のパーピッラがくっついています。
この形が一番多いそうです。
කු ගු තු ශු
子音の下に、フックのような形のパーピッラがくっついています。
2番目に多いのがこのフック型パターン。
රු
රの文字の真ん中あたりから、ひらがなの「て」のようなパーツをくっつけます。
රැとまちがえそうで、ややこしいです。
දු
දは2段腹のように2つポコポコを書きますが、උのパーピッラをつける場合、
1段腹にして、そのまま逆L字型パーツを書きます。
ළු
これだけ「なんでやねん」と思ってしまいますね。
全然形が違うので、ළ感がないです。
なぜかこれでළු(lu / ル)と読むそうです。
ඌ
උを長く伸ばした「ウー」という発音です。
ピリはディガパーピッラといいます。
උと同じく、ディガパーピッラにも子音によって形が変わります。
5種類ありますが、以下の通り。
<ディガパーピッラ付き子音の例>
ウェーブ逆L字型
ලූ හූ සූ වූ
子音の下に、ウェーブのついた逆L字をくっつけます。
කූ ගූ තූ
子音の下に、ちょっとクセありなフックをくっつけます。
රූ
රの文字の真ん中あたりから、ひらがなの「そ」に似たパーツをくっつけます。
රෑと似てて、紛らわしいです。
දූ
දは2段腹のようにポコポコを2つ書きますが、
ディガパーピッラをつける場合は
1段腹に減らしてそのままウェーブのついた逆L字を書きます。
ළූ
ළ感が全くないですが、これで(luu / ルー)と発音します。

උとඌはピリの形がそれぞれ5種類あって、
子音ごとに覚える必要があるのでややこしいです・・・。
ඉ ඊ උ ඌを使った単語例
<ඉの単語例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
නිවස | Niwasa | ニワサ | 家 |
මිනිසා | Minisaa | ミニサー | 人間 |
හිස් | His | ヒス | 空っぽ |
<ඊの単語例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
ඊතලස | Iithalaya | イータラヤ | 矢 |
සීතල | Siithala | シータラ | 寒い |
මීහරකා | Miiharaka | ミーハゥラカ | バッファロー |
<උの単語例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
දුවනවා | Duwanawa | ドゥワナワ | 走る |
පලතුරු | Palathuru | パラトゥル | フルーツ |
නුවර | Nuwara | ヌワゥラ | スリランカの町の名前 |
ලුනු | Lunu | ルヌ | 塩 |
මාළු | Maalu | マール | 魚 |
<ඌの単語例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
ඌරා | Uura | ウーゥラ | 豚 |
දූවිලි | Dhuuwili | ドゥーウィリ | ほこり |
රූල | Ruula | ゥルーラ | ものさし |

かなりたくさんの単語が読めるようになってきました。
母音を学ぶ③(ඍ ඎ එ ඒ ඓの5種類)
この動画では5種類の母音を学べます。
動画の中で(0:25くらい)赤文字で表示された文字がありますが、
現在はこの文字は使われていないとのことで、動画内では解説されていません。

スリランカ人の夫にも確認してみましたが、
やっぱり「見たことない。使ったことない。」とのことでした。
ඍ
「イル」と発音します。
今までの母音は「ア」「イ」などの音の長い・短いだけで、
日本語の母音と同じだったからなじみやすかったのですが、
ここで突然の「イル」!!
「『イル』が・・母音だと・・・!?」
って思っちゃいますね。
でも、まぁ・・・シンハラ語ですから「そういうもんだ」と思って覚えましょう。
ピリはギャタピッラもしくはギャタヤと呼ばれています。
子音にギャタヤをつける時は、子音の右側にaのようなパーツをつけるだけです。
(කにギャタヤをつけるとකෘとなります)
ギャタヤは結び目という意味だそうで、確かに右のaみたいなものは結び目に見えなくもないですね。
発音は三種類あり、R(ゥラ)、Ri(ゥリ)、Ru(ゥル)です。
全てRの巻き舌の発音です。
単語によって発音がこの3つのうちいずれかになるそうなので、その都度覚えるしかなさそうです。

動画の0:50くらいで、実際の発音が確認できます。
<ඍの単語例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
කර්තෘ | kathru karthru | カットゥル | 小説家 |
කෘමියා | krumiya | クルミヤ | 虫 |
ඍජුකෝණය | rijukoonaya | ゥリジュコーナヤ | 長方形 |
ඎ
「イルー」と発音します。
ඍを長く伸ばした音です。
ピリはギャタデカといい、
ギャタは「結び目」、デカは「2」という意味なので「2つの結び目」という意味になります。
DYさんは「話し言葉には使われない単語です。書き言葉に使われるのでシンハラ語の本を読むと見つけられるかもしれません。」とおっしゃってました。
එ
「エ」と発音します。
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 似た発音 |
එ | Ea | エ | Elf |
ළු(Lu/ル)とඑ(Ea/エ)は非常に似ているので注意!
ピリはコンブワといわれ、うず巻きの形をしています。
子音の左側にうず巻き書くだけなので覚えやすいです。
<コンブワ付き子音の例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) |
කෙ | Kae | ケ |
ගෙ | Gae | ゲ |
ලෙ | Lae | レ |
හෙ | Hae | ヘ |
ටෙ | Tae | テ |

おせち料理のこんぶ巻きの断面って、きっと渦巻き状じゃないかな・・と思うので、
私はこんぶ巻きのコンブワと覚えるようにしました。
ඒ
「エー」と発音します。
එ(Ea / エ)を長く伸ばした音ですね。
ඒには右上に「p」のようなパーツがついており、このピリはハルキリーマといわれます。
ඒを子音にくっつける際は、子音に2つのピリをくっつけます。
කේ
(子音の左にコンブワ、子音の右上にハルキリーマ)
子音にハルキリーマのみの場合、例えばක්だと「ック」のような子音のみの短い発音になります。
でも、コンブワと一緒にハルキリーマが書かれると語尾が「エー」という発音になります。
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) |
කේ | kaae | ケー |
ගේ | gaae | ゲー |
ලේ | laae | レー |
හේ | haae | ヘー |
ටේ | taae | テー |
そしてハルキリーマには2種類の形があります。
- pのような形
- 帽子のような形
කේ ගේ ජේ තේ දේ නේ නේ පේ රේ ලේ යේ ශේ ෂේ සේ හේ ෆේ
චේ ටේ ඩේ බේ මේ වේ ධේ

どの子音にどちらのハルキリーマがつくのか、覚えるのはちょっと大変そうです・・。
でも、pタイプが多いですね。
ඓ
「アイ」と発音します。
コンブワとඑを一緒に書くと、なぜか「アイ」になるそうです。
コンブワ + එ(エ) = ඓ(Ai / アイ)
「なんでそうなる??」と思ってしまいますが、
そういうものだと思って覚えることにしました。
子音にくっつける時は、2つのコンブワを書きます。
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) |
කෛ | kai | カイ |
ගෛ | gai | ガイ |
ලෛ | lai | ライ |
හෛ | hai | ハイ |
ටෛ | tai | タイ |
例えばですが、
කෛ と කයි、どちらも同じ「kai/カイ」という発音になります。
DYさんは、「書く時は正しいものを正しい場所へ書いてください。」とおっしゃってました。

これもまた「お」と「を」の違いのようなものだと思われます。
発音が同じでも、単語によってකෛと書くべき時や
又はකයිと書くべき時がある、ということですね。
<ඓの単語例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
ඓතිහාසික | Aithihaasika | アイシハーシカ | 古代 |
වෛරය | wairaya(vairaya) | ヴァイラヤ | 憎しみ |
ඓは話し言葉ではなく、書き言葉で使われることが多いそうです。
母音を学ぶ④(ඔ ඕ ඖ の3種類と o )
この動画が母音シリーズ動画の最後です。
これ覚えたら母音は完璧!って思うとモチベ上がりますね。
ඕ
「オ」と発音します。
ピリを子音にくっつける時は、2つのピリが必要です。
කො
(子音の左にコンブワ、子音の右にアラピッラ)
これで子音の語尾が「オ」になります。
子音がක(ka / カ)の場合は、කො(ko / コ)になりますね。
<ඔの単語例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
බොනවා | bonawaa(bonawa) | ボナワ | 飲む |
කොඩිය | kodiya | コディヤ | 旗 |

බොනවාは文字では
වා(ワー)と伸びる音ですが、
実際は短く「ボナワ」と発音するそうです。
ඕ
「オー」と発音します。
ඔ + イスピッラ(帽子みたいなやつ) = ඕ
子音にくっつける時は3つのピリが必要です。
කෝ
↑ ↑ ↑
コンブワ(こんぶ巻き)、アラピッラ(逆C)、ハルキリーマ(p)
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
මෝඩය | moedayaa(modaya) | モーダヤ | バカ |
ඕනෙ | oone | オーネ | 必要、ほしい |
ඖ
「アウ」と発音します。
ピリは英語の「y」に似た形で、ガヤヌキッタと呼ばれています。
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 似た発音 |
ඖ | Au | アウ | cow |
子音にピリをくっつける時は2つのピリが必要です。
කෞ
(子音の左にコンブワ、子音の右にガヤヌキッタ)
<ඖの単語例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
ගෞරවය | Gaurawaya | ガウゥラワヤ | 尊敬 |
ඖෂධ | Aushadhha | アウシャダ | 薬 |
ඖෂධ(アウシャダ/薬)は書き言葉なので、話し言葉では使わないそうです。
話し言葉で使うならබේත්(beath / ベース)が良いとのことです。

ඖෂධのධはまだ習っていない子音ですが、
難しい子音は別動画で説明されています。
難しい子音については後程ご紹介します。
o
最後に母音でも子音でもない文字です。
「ン」と発音します。

ただ〇を書くだけなので、簡単ですね。
<oの単語例>
シンハラ文字 | 読み方(ローマ字) | 読み方(カタカナ) | 意味 |
බිංදුව | Binduwa | ビンドゥワ | ゼロ 文字の名前 しずく |
ශ්රීලංකාව | Sriilankaawa | シュリランカーワ | スリランカ |
සිංහල | Sinhala | シンハラ | シンハラ |
シンハラ文字の総復習におススメの動画
シンハラ文字をひたすら書いていく動画を紹介します。
今まで学んだことをザ~っと復習するのにオススメです。
動画は若干スリラン化チャンネルのマシャ先生という方。
なんと、マシャ先生は青年海外協力隊で2年間スリランカのキャンディに住み、サッカーを通した青少年育成の任務についておられました。

スリランカネタを交え、楽しくシンハラ語を学べる動画をたくさんアップされています。
母音と基本の子音を学ぶ動画
- 母音
- 子音の基本形
- 発音について
- 子音にピリをつける際のルール
などをユーモアたっぷりに説明されています。
ピリ付きの子音を全て学ぶ動画
子音の1文字ずつ詳しく解説している動画です。
これを観ていると、ピリのパターンがよくわかります。
余談ですが、マシャ先生はスリランカでの生活を綴った本を書かれています。
2年間マシャ先生に起きた楽しかったこと、悔しかったこと、誇らしかったことなどがいっぱい詰まった本なんですよねー・・。
著書を読むとスリランカのリアルがよくわかります。

「スリランカってどういう国?」と思う人におススメしたい本です。
また、この本の印税は全てスリランカの子ども達に寄付されます。
シンハラ文字の総復習におススメの書籍
いくつかシンハラ語のテキストを買いましたが、シンハラ文字に関してはこれがダントツでわかりやすいです。
こちらの書籍のp22,23に見開きでシンハラ文字の一覧表があります。
これがめちゃくちゃわかりやすいです!
一目でシンハラ文字の総復習ができます。
CDや音声アプリ付なので、発音も聞きながら確認できますよ。
難しいシンハラ文字を学習できる動画
また後日詳しく紹介予定ですが、動画を貼っておきます。
難しいシンハラ文字 その1
難しいシンハラ文字 その2
まとめ
私が全くの知識ゼロからシンハラ文字をどのように学習したか、
実際に視聴してわかりやすかった動画を紹介しつつ解説いたしました。
シンハラ語はテキストが少なく、勉強するのが難しい言語だと思います。
この記事がこれからシンハラ語を学ぶ方のお役に立てたなら幸いです。
私もまだまだ学習を開始したところなので、一緒にがんばりましょう。
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